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漁師の店の日記
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天然ホヤ漁(ほとんどやらない)

ホヤはなかなか深い所にしかもがっちりと根を張って
いるため非常に採るのが疲れる
手の甲ではがれる方向に身体の動く勢いで押してやると
とれてくる。
普段サザエ採りで潜る所は大体回るルートが決まっているので
良いのは採り尽くして残っていないため、
あんまり人が潜らない所の深場にある

数年前にホヤを15リットルバケツで一つ採って来た事がある
他の人が潜る事がありえない場所だったので
ポツポツと深場の瀬の上に赤い点が出来ていた、
エ貝を採るカギでぶったたいて岩からはがし手網に集めた
丁度エ貝採りの要領と似ている

採ってきたホヤを妹に食べられるように処理して貰う
かなり時間がかかり、終わりそうな頃に手伝う
「おいがきたっけあっというまにでぎだな」と言うと
かなり怒っていた。
北海道産のホヤは貝類と似た味なので食べれるが、
男鹿産は味が濃厚すぎて苦手
好きな人はこれがいいそうです。
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シタナミ、スタラミ、地方によって色々な呼び方があるみたいですが
この時期タコに追われて割と浅い所にいて、夜はさらに浅瀬に居るので
夜芦倉の浜に船で行くと楽にカゴで軽くひとつ位は採れます
(20キロ位型は小さい)
電灯で照らすとパラパラと岩から落ちてしまい採り辛くなるので
月明かりを頼りに、その分夜は大変です
最近は凪だと日中素潜り漁なので夜までは体力的に厳しくて
行った事が無いのですが、

潜って採る場合は水深4~5メートルの所で左手に手網を持って
右手で大きめのを選んでひたすら拾い手網に放り込み集め、
だいたい一時間で10キロ位はズバオケにたまります
白糸の滝があるハナシガの辺りで採れるのが大きめで
型が特に良く割と漁業会での値段が良いです
ただしそこは門前漁区の外れなので遠いのがネックですね。

漁業会に出荷すると一キロ500円から100円位の値段が付き、
過去に10キロ出荷して千円だった事があって、あの時はきつかった。
お盆の頃は値段がいいのだけれど漁は時間制限があるので
その時期は単価が安いシタナミはを採っている余裕がありません


思えば中学校の時昼夜シタナミを採り出荷しては
こずかいの足しにしていましたね。

九月六日 エ貝漁

エ貝漁はなかなかの力仕事で体力を使います
エ貝はムール貝と同じような形、色は黒で、水中の岩に
がっちりと束ねた毛みたいな物で張り付いています。
それを二股の鍵でガリガリ引っかいたり叩いたりして
はがし、手網に入れて海に浮かべてあるズバオケに集めます

この日は登り潮で釣りのメッカ塩瀬崎の潮流が止まり午後から
そこに向かってみました。
大先輩の一人からものすごく在ると教えてもらった
ポイントに向かってみるが水が悪く海の底の方があまり見えない
やっとの事で見つけたポイントは浅い所で水深10mで結構きつい
そこに「ズバオケ」(でっかい木の桶でそれに貝や海藻類を集める)
からに小さいアンカーを打ちこんで作業開始、、
「ああふけでゃ(ああ深い)」
ただエ貝は深いところに生息しているもの程軽くしか
岩に張り付いないので、はがす作業そのものは楽でした

エ貝をはがしているとその周りをでっかい黒鯛がふよふよ集まって泳いでいます
壊れたエ貝や舞い上がったゴミの中の虫なんか食べているんですね。
以前ふと横を見ると視界一杯黒鯛の姿でびびった時がありました。
釣り人たちが岩場のほうで暇そうにしているのを見ると
まあこっちの方にこれだけ泳いでいればな、なんて思いました

こんな時船の上から黒鯛釣りの仕掛けに割ったサザエをつけてやれば
一発で釣れると父が話していました、以前父が友達とやったそうです。

一時間くらいでズバオケにエ貝満載になり大漁で帰港しました。
 

天然ワカメ漁は4月20日から始まります
養殖ワカメは3月ごろが盛りで、私も手伝いに行きます。
 
4月の海は水温が低く、潜ると顔や手がビリビリするくらい
つめたく、時々水がスーツの中に入ってくるとなかなか厳しいものがあります。
それでもまあ段々慣れてくるものなのですが。
海中の岩場に生い茂ったワカメを軍手をはいた左手で束ねて掴み、
稲刈り鎌で茎の所から刈り取ります、そして桶にためていく訳です

その時期はなかなかいい天候、なぎに恵まれる事が少なく普段出漁しない位海が
荒れていても血気盛んな大先輩たちは船を出していきます。
天気予報の海上予報上で波2mなんて時に海の中にいてワカメを取ろうとすると
波で海の中で転がされたりしますし、
波でグルグル漂うワカメを見て酔ったりする時もある位で
全体的に見てもなかなかハードな仕事です

クロモ漁が「くちあき」解禁になると漁師達が一斉にババ浜に向かいます
すもぐり漁は午前8時から午後2時30分までと決まっているので
8時になると競争開始です
ワカメの解禁時同様かなり緊張した競争です

私の船は船外機の馬力が少なく遅いですからゆっくりめに着きます。

クロモは例年水深7、8メートルより深いところの岩場に
生えていて、それを両手で刈り取ってきます
結構深く海に潜らないといけないので
なかなか体力的に大変です
深いところになると水深10メートル以上の所にもあります
今年はなぜか浅い所に多く生えたのでみんなそれぞれに
収穫できた様でした。

港に帰ってきてからはクロモを小さな網に入れて揉んで
砂を落とします。これはこれで
何しろ8月の頭にやる作業ですから暑くてなかなか大変です。
洗い終わるとかごに入れて家に持ち帰り脱水します。
今度はクロモに混じっているゴミを取り除きながら
パック詰めして冷凍していきます
普段私はシーズン中夜八時半くらいには寝るのですが
クロモが冷凍し終わるのは深夜になる事が多いです。

クロモは味噌汁やスープに入れたり、
お湯に通して刻み酢醤油やポン酢をかけて食べます
大根おろしをのせるとまた美味しいです。

 

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